「警察から連絡が来たけど、何から始めればいいの?」「検視中に何ができる?」「ご遺体引き取りからの流れは?」「役所や相続の手続きは?」——ご家族が急死・変死で亡くなられたとき、ご遺族は予期せぬ事態に直面し、判断と作業の連続に追われます。
本記事は、警察介入葬儀の専門社が、急死・変死発生からご葬儀完了、相続手続きまでの全ステップを、ご遺族目線で整理した完全マニュアルです。困ったときに何度でも見返して使える内容になっています。
急死・変死とは
医師法上の「異状死」は、以下のような死亡を指します。
- 自宅・職場・外出先での突然死
- かかりつけ医がいない、または最後の診療から長期間経過後の死亡
- 交通事故・転倒・転落・水難等の不慮の事故死
- 自死・自殺
- 中毒・感電等の外因死
- 死因不明の死亡
- 他殺・事件性のある死亡
医師がご遺体を検案して異状を認めたときは、医師法第21条により24時間以内に所轄警察署への届出義務があります。これにより警察介入葬儀の流れが開始されます。
Step 1: 警察からの連絡を受けたとき
警察からのご連絡は、ある日突然、固定電話・携帯電話、場合によってはご自宅への訪問という形でやってきます。動揺するのは当然ですが、まずは深呼吸して以下をメモしてください。
必ずメモすべき情報
- 連絡をくれた 警察署名
- 担当者の氏名・所属(刑事課・地域課等)
- 直通電話番号
- 亡くなった方の発見場所
- ご遺体の現在の安置場所(警察署霊安室・病院・現場)
- 現時点での検視・検案の見込み
これらは葬儀社にご相談される際に必須の情報です。
第一報のあと真っ先にすべき2つのこと
① 警察対応専門の葬儀社に連絡する
警察介入葬儀は経験のある専門社でないと、対応が遅れたり判断ミスが起きたりします。フリーダイヤルで24時間対応している警察対応専門社に連絡し、状況を伝えましょう。契約や入会を強要されることはなく、相談のみでも問題ありません。
② ご親族への第一報の優先順位を決める
混乱しがちな電話連絡より、グループLINEやメールで「事実関係と現在の状況」を簡潔に共有する のが落ち着いた段取りにつながります。
- 配偶者
- 子・親
- 兄弟姉妹
- 親しい親族
の順で優先度を決め、伝える内容を統一しておくと混乱を防げます。
Step 2: 警察での検視・検案中の対応
検視・検案中、ご家族には警察からの聞き取りが行われます。
警察から確認される主な内容
- 亡くなった方の生年月日・本籍・住所
- 生前の通院歴・持病
- 最後にご家族が連絡を取った日時・状況
- 生前の生活状況(一人暮らし・同居家族の有無)
- 経済状況・人間関係
- 直近の様子(体調・気分・行動)
これらは事件性の判断に必要な情報です。事前にメモにまとめておくと、複数回の確認にも一貫して回答できます。
この間にやっておくべきこと
- 親族への状況共有
- 職場への第一報(忌引きの段取り)
- 葬儀社の選定・本契約
- ご遺体の安置場所の決定(葬儀社施設・自宅・斎場)
- 火葬場の確認
- 必要な書類(印鑑・身分証明書)の準備
検視・検案にかかる時間の目安
- 事件性なし・死因明確: 半日〜1日
- 事件性なし・死因不明: 1〜3日(追加検査が入る場合)
- 解剖が必要な場合: 2〜3日〜数週間
- 事件性が疑われる場合: 数日〜1ヶ月以上
Step 3: ご遺体の引取りと安置
検視・検案が完了し、死体検案書が発行された段階で、葬儀社がご遺体を引取り、安置場所へ搬送します。
ご遺体引取り場所
- 警察署霊安室
- 病院霊安室
- 現場(自宅等)
- 監察医務院・大学医学部法医学教室(解剖済)
安置場所の選び方
| 場所 | 特徴 | こんな方に |
|---|---|---|
| 葬儀社安置施設 | 24時間温度管理・面会自由 | 自宅安置が難しい方 |
| 斎場安置室 | 火葬まで移動なし | スケジュール最短希望 |
| ご自宅 | お別れの時間が長く取れる | ご家族とゆっくり過ごしたい |
ご遺体は墓地、埋葬等に関する法律第3条により、死亡から24時間を経過しなければ火葬できないため、最低でも24時間の安置期間が必要です。
安置中にすべきこと
- ドライアイス処置の確認(葬儀社が実施)
- ご対面(葬儀社の許可後)
- お顔の状態確認(必要に応じて修復依頼)
- 葬儀日程の調整
- 火葬場の予約
- ご親族への日程連絡
Step 4: 葬儀の実施
ご家族のご意向に沿って、葬儀の形式を選びます。
主な葬儀形式
直葬
- 通夜・告別式なし、火葬のみ
- 費用: 11万円〜
- 期間: 1〜2日
- 参列者: 近親者数名
火葬式
- 通夜なし、火葬当日にお別れの時間
- 費用: 20万円〜
- 期間: 1日
- 参列者: 近親者中心
家族葬
- 通夜・告別式を近親者のみで
- 費用: 49万円〜
- 期間: 2日
- 参列者: 親族中心10〜30名
一般葬
- 通夜・告別式を一般会葬者にも開放
- 費用: 100万円〜
- 期間: 2日
- 参列者: 50名以上
※上記は一般的な葬儀形式ごとの費用相場の目安です。当社の警察案件対応の料金は、警察対応プラン税込363,000円〜・ご遺体修復プラン税込121,000円〜・家族葬プラン税込539,000円〜で、ご状況により組み合わせます(詳しくは「警察案件の葬儀費用の相場」)。
警察介入葬儀でも、葬儀形式は自由に選べます。「警察が入ったから家族葬は無理」ということはありません。
神奈川県内の主な火葬場
- 横浜市南部斎場(金沢区)
- 横浜市北部斎場(緑区)
- 横浜市戸塚斎場(戸塚区)
- 川崎市葬祭場(多摩区)
- 藤沢聖苑(藤沢市)
- 小坪斎場(逗子市・鎌倉市民利用)
- 大和斎場(大和市・海老名市・座間市・綾瀬市の組合運営)
- 横須賀市立中央斎場
- 平塚市聖苑
- 小田原市斎場
火葬場の予約状況により、葬儀日程は前後することがあります。
Step 5: 葬儀後の役所手続き
葬儀完了後、以下の役所手続きを進めます。
7日以内
- 死亡届の提出(戸籍法第86条)
- 火葬許可申請
10日以内
- 国民年金・厚生年金の受給停止届
14日以内
- 健康保険の脱退手続き
- 世帯主変更届(住民票)
- 介護保険資格喪失届
速やかに
- 葬祭費・埋葬料の請求
- 国民健康保険: 3〜7万円
- 協会けんぽ・組合健保: 5万円
- 公共料金(電気・ガス・水道)の名義変更・解約
- 銀行口座の凍結確認
- クレジットカードの解約
- 賃貸住宅の退去手続き
- 携帯電話・インターネット契約の解約
その後
- 各種サブスクリプションの解約
- 生命保険金の請求
- 自動車・不動産の名義変更検討
これらすべてで死体検案書のコピーが必要になるため、事前に10枚程度コピーしておく ことが重要です。
Step 6: 相続手続き
相続関連は期限のある手続きが多いため、早期の確認が重要です。
民法915条1項: 熟慮期間3か月以内
- 相続放棄
- 限定承認
の判断は、相続開始を知ったときから 3か月以内 に家庭裁判所へ申述する必要があります。何の手続きもしなければ、民法921条の 法定単純承認 とみなされ、債務も含めて相続することになります。
主な相続手続きのタイムライン
| 期限 | 手続き |
|---|---|
| 3か月以内 | 相続放棄・限定承認の申述 |
| 4か月以内 | 準確定申告(被相続人の所得税) |
| 10か月以内 | 相続税申告・納付 |
| 期限なし | 預貯金・不動産の名義変更 |
必要な書類
- 戸籍謄本(亡くなった方の出生から死亡まで・相続人全員)
- 住民票
- 印鑑証明書
- 遺産目録
- 相続人全員の合意書(遺産分割協議書)
複雑なケースでは、税理士・司法書士・弁護士への相談を検討してください。
遠方家族・遠方在住の場合
ご家族が遠方在住の場合、対応はより複雑になります。
遠方家族の典型課題
- 現地に向かう判断(仕事・体調・交通インフラ)
- 検視終了時刻が読めず、移動が組みにくい
- 現地での宿泊・移動コスト
- ご遺体引き取り後の搬送方法
- 役所手続きを地元と現地のどちらで行うか
解決策
- 警察対応専門の葬儀社に すべてリモートで指示 できる体制を依頼
- 検視終了の連絡を葬儀社経由でリアルタイムに受ける
- 現地での葬儀社の対応で完結させる選択肢(現地火葬+遺骨郵送等)
- 役所手続きは郵送対応できるものを最大限活用
詳しくは「遠方で家族が急死された場合の対応マニュアル」(既存記事)もご参照ください。
遠方家族ならではの落とし穴と対策
| 落とし穴 | 対策 |
|---|---|
| 検視終了時刻が読めず移動できない | 葬儀社からのリアルタイム連絡で待機時間を最小化 |
| 現地葬儀社の見極めが難しい | 警察介入実績のある専門社か・24時間対応か・見積りの透明性で判断 |
| 長距離搬送費が想定外に高額 | 搬送するか現地火葬かを事前に試算 |
| 役所手続きが現地と居住地の両方で発生 | 郵送可能なものを整理・訪問が必要なものを集約 |
| 相続放棄期限の見落とし | 3か月の熟慮期間を意識・早めに専門家相談 |
ご遺族の心のケア
警察介入葬儀は、ご遺族にとって精神的負担が大きい体験です。
グリーフケアの選択肢
- 専門カウンセラー
- 自治体の相談窓口(神奈川県内各市町村)
- 民間支援団体(自死遺族支援団体等)
- 宗教者による相談(無料の場合あり)
- 病院の精神科・心療内科
「悲しみが続く」「眠れない」「食欲がない」などの状態が 2週間以上続く 場合は、専門家への相談を検討してください。
よくあるご質問
警察から連絡が来たら、まず何をすればいいですか?
警察署名・担当者名・ご遺体の安置場所を控え、警察案件に対応できる葬儀社へ連絡してください。これからの流れや警察とのやり取りを案内・代行してもらえます。
検視中、家族は何をしておけばいいですか?
葬儀社の選定・ご親族や職場への連絡・安置場所の検討・必要書類の準備を進めておくと、ご遺体の引き取り後がスムーズです。
相続の手続きで気をつけることはありますか?
相続放棄は相続開始を知ってから3か月以内など、期限のある手続きがあります。財産や遺品を処分する前に判断が必要なので、早めに専門家へ相談しましょう。
警察介入葬儀の専門社・村岡葬研葬儀社
村岡葬研葬儀社は、横浜市鶴見区に拠点を置く警察案件専門の葬儀社として、通算400件以上の警察案件に対応してまいりました。
私たちができること
- 警察からの連絡受領段階からのサポート
- 検視・解剖への立会い
- 警察とのやり取り代行
- ご遺体の引取り・搬送・安置・修復・葬儀まで一貫対応
- 死亡届・火葬許可申請のサポート
- 各種手続きの順序のご案内
- 神奈川県内全域対応
- 24時間365日体制
こんなご相談を多くいただいています
- 「警察から連絡が来たがどうすれば」
- 「ご遺体がいつ引き取れるか分からない」
- 「遠方で現地に行けない」
- 「お顔の状態が心配」
- 「費用がいくらかかるか」
- 「相続のことも聞きたい」
すべてのご相談に対応いたします。
困ったときの最初の一歩
突然のことで何から始めればよいか分からないとき、まずはお電話ください。フリーダイヤル 0120-001-326 で24時間365日対応しております。
- 深夜・早朝・休日も24時間
- 匿名相談OK
- ご相談だけでも歓迎
- 神奈川県内全域に対応
- 警察介入葬儀 通算400件以上の実績
ご家族との最後のお別れを、私たちと共に丁寧に進めてまいりましょう。