孤独死や自死でご家族を亡くされたあと、ご遺族が直面するもののひとつに、お部屋の特殊清掃と遺品整理があります。とくに発見までに時間が経っていた場合は、通常の掃除では対応できないことも多く、どこに・どの順番で頼めばよいのか戸惑うご遺族は少なくありません。
この記事では、特殊清掃や遺品整理が必要になるケース、警察対応からの順序、費用の目安、そして相続放棄を検討している場合の注意点までを、神奈川全域で警察案件を専門にお手伝いする村岡葬研葬儀社が解説します。
孤独死・自死のあとに特殊清掃が必要になるのはどんなとき
特殊清掃とは、通常の清掃では取り除けない汚れやにおいに対応する専門的な清掃です。とくに孤独死で発見までに日数が経っていた場合、ご遺体から染み出した体液などが床や畳、壁に残り、一般的な掃除では原状に戻すことが難しくなります。
こうしたケースでは、専門の特殊清掃業者による作業が必要になります。一方で、発見が早く室内の状況が大きく損なわれていない場合は、通常の清掃や遺品整理のみで済むこともあります。まずはお部屋の状況を確認することが出発点になります。
特殊清掃と遺品整理はどう違う?
特殊清掃は「お部屋の汚れやにおいを除去して原状に近づける」作業、遺品整理は「故人の持ち物を仕分け、必要なものを残して処分する」作業です。目的が異なるため、本来は別の工程です。
ただし実際には、特殊清掃と遺品整理、さらに原状回復までを一括で請け負う業者も多くあります。お部屋の状況やご遺族のご希望によって、両方を依頼するか、どちらか一方だけを依頼するかを選ぶことになります。
順序|警察の調査が終わってから動き出す
警察が関わるケースでは、まず警察による調査(検視など)が行われます。この調査が終わるまでは、現場となったお部屋に手をつけることはできません。調査にかかる期間は状況によりますが、一つの目安として1か月程度を見ておくとよいでしょう。
そのため、ご遺族が特殊清掃や遺品整理に動き出せるのは、警察の対応がひと区切りついてからになります。あわてて進める必要はありません。ご葬儀を終え、気持ちが少し落ち着いてからでも遅くはない、という前提で考えていただいて大丈夫です。
費用の目安と、誰が負担するのか
特殊清掃・遺品整理・原状回復をあわせた費用は、お部屋の広さや傷み具合によって大きく変わります。一般的な目安としては、合計で数十万円程度から、状況が深刻な場合は100万円を超えることもあります。複数の業者から見積もりを取り、内訳を確認することが大切です。
賃貸住宅の場合、費用の負担は、まず借りていたご本人(の相続人)、次に連帯保証人、その後に保証会社や保険、最後に大家・管理会社、という順で検討されるのが一般的です。孤独死に備えた保険に加入していたかどうかも、確認しておきたいポイントです。
賃貸住宅の場合の注意点
亡くなった方が賃貸住宅にお住まいだった場合は、早い段階で大家さんや管理会社へ連絡を入れておくことが望ましいです。連絡が遅れると、家賃の発生や原状回復をめぐってトラブルになることがあります。
一方で、連絡したからといって、すぐに片付けを急かされるとは限りません。警察の調査中であることを伝えれば、多くの場合は状況を理解してもらえます。まずは現状を共有し、今後の段取りを相談する、という姿勢で構いません。
相続放棄を考えているなら、遺品整理は慎重に
見落とされがちですが、重要な注意点があります。相続放棄を検討している場合、価値のある遺品を持ち帰ったり処分したりすると、「相続する意思がある」とみなされ、相続放棄ができなくなるおそれがあります。これは民法上の「法定単純承認」と呼ばれるしくみによるものです。
写真や手紙など、金銭的な価値がほとんどないものの形見分けは問題にならないとされる傾向がありますが、売却すればお金になるような品物の扱いには注意が必要です。借金などの事情で相続放棄を考えている場合は、遺品整理を始める前に、弁護士や司法書士に相談しておくと安心です。
葬儀社と特殊清掃業者の役割の違い
特殊清掃や遺品整理そのものは、専門の業者が行う領域です。村岡葬研葬儀社は葬儀社として、警察対応後のご遺体のお迎え・ご安置・ご葬儀を承っています。そのうえで、清掃や整理をどう進めればよいか分からないご遺族には、流れの全体像をご案内しています。
葬儀と清掃・整理は別の工程ですが、ご遺族にとっては一続きの出来事です。「まず何をすればいいのか」が見えるだけでも、心の負担は大きく変わります。順番に整理しながら、一つずつ進めていけば大丈夫です。
神奈川で警察案件のご葬儀をお考えの方へ
村岡葬研葬儀社は、神奈川全域で警察が関わるご葬儀を専門にお手伝いしています。孤独死や自死など、ご遺族が大きな衝撃の中で動かなければならない状況でも、24時間365日、最短30分でお迎えにあがります。
特殊清掃や遺品整理の進め方を含め、これからどう動けばよいか迷われたときは、どうぞお気軽にご相談ください。ご遺族のご事情に寄り添いながら、お見送りとその後の段取りを一緒に整えていきます。