警察から「家族が亡くなった」と連絡が来たら…警察介入の事例と、遺体引き取りから葬儀までの完全ガイド

交通事故・警察|村岡総研葬儀社

 

はじめに:突然の電話、その時家族はどう動くべきか

交通事故・警察|村岡総研葬儀社

「ご家族が亡くなられました。警察署まで来てください」
ある日突然、警察からこのような電話がかかってきたら、冷静でいられる人はいません。「なぜ警察が?」「事件なの?」「これからどうすればいいの?」と、パニックに陥るのは当然のことです。
通常、病院で医師の看取のもと亡くなった場合と異なり、警察が関与するお別れ(異状死としての取り扱い)には、独特のルールと流れがあります。しかし、その詳細を知っている人はほとんどいません。
この記事では、数多くの葬儀をお手伝いしてきた「村岡葬研葬儀社」の視点から、警察が関わる死の具体的な事例、警察署での手続きの流れ、そしてそこからどのように葬儀へつなげていくべきかを徹底解説します。
もし今、不安な状況に置かれている方がいれば、この記事を道しるべにしてください。

第1章:なぜ「警察」が介入するのか?

まず、大前提として知っておいていただきたいのは、「警察から連絡が来た=犯罪(事件)である」とは限らないということです。
日本の法律では、医師による診療中の死亡(病死)以外は、原則として「異状死」として扱われます。この場合、死因を特定し、事件性がないかを確認するために警察による「検視(けんし)」が必要となります。
「事件ではないのに、なぜ警察が?」と思われるご遺族も多いですが、これは「事件性がないことを証明するための手続き」でもあると考えてください。

第2章:警察が関わる具体的な4つの事例

では、具体的にどのようなケースで警察が介入するのでしょうか。村岡葬研葬儀社でもよくご相談いただく、代表的な4つの事例をご紹介します。

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  • 事例1:自宅での孤独死(孤立死)

    近年、最も増えているケースです。一人暮らしの方が自宅で亡くなり、発見までに時間が経過してしまった場合です。 かかりつけ医がおらず、訪問診療なども受けていなかった場合、たとえ死因が心不全などの病気であっても、発見時に死亡しているため警察が介入します。
    警察の動き: 部屋に争った形跡がないか、室内の金品が荒らされていないかなどを細かくチェックします。
    ご遺族の負担: 発見が遅れた場合、ご遺体の状態が変化していることが多く、本人確認や死因特定に時間がかかることがあります。

  • 事例2:入浴中の急死(ヒートショック等)

    冬場に多いのが、お風呂場での溺死や急死です。 「お風呂に入ったまま出てこない」と家族が気づき、救急車を呼んだものの、すでに亡くなっていた場合、あるいは病院へ搬送後に死亡確認された場合でも、死因が「溺死」なのか「心筋梗塞」なのか、あるいは「転倒による事故」なのかをはっきりさせるため、警察扱いとなることが一般的です。
    ご遺族の心情: さっきまで元気だった家族が突然亡くなるため、心の整理がつかないまま事情聴取を受けることになり、精神的な負担が非常に大きくなります。

  • 事例3:外出先での事故・転倒

    交通事故はもちろんですが、例えば散歩中に道端で倒れた、階段から転落した、といったケースも警察案件となります。 たとえ目撃者がいて「ただ倒れただけ」とわかっていても、医学的な死因と、第三者の関与(突き飛ばされていないか等)を否定するために検視が行われます。

  • 事例4:自死(自殺)

    非常にデリケートなケースですが、自死の場合も必ず警察が介入します。遺書があるか、動機があるかなどが調べられます。
    村岡葬研葬儀社の対応: ご遺族のショックが計り知れず、また「近所に知られたくない」という強い要望が出ることが多いため、私たちは特段の配慮とプライバシー保護を徹底しています。

第3章:警察署でのリアルな流れと「検案」

警察署に到着してから、ご遺体が戻ってくるまでの流れを解説します。ここは一般的にあまり語られない、しかし非常に重要なプロセスです。

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  • 1. 事情聴取

    ご遺族は警察署に行くと、故人の生前の様子、病歴、当日の行動、発見時の状況などを詳しく聞かれます。 「疑われているのか?」と不快に感じる方もいらっしゃいますが、これは死因特定のための形式的な質問です。できるだけ冷静に、ありのままを答えることが、早期の遺体引き渡しにつながります。

  • 2. 検視(けんし)と検案(けんあん)

    警察官による現場検証や遺体の確認(検視)と並行して、監察医や警察医による医学的なチェック(検案)が行われます。
    外表検査: 体の表面を調べて死因を推定します。
    解剖(行政解剖・司法解剖): 外表検査だけで死因が特定できない場合や、事件性が疑われる場合は、解剖に回されることがあります。解剖になると、遺体が戻ってくるまで数日から1週間程度かかることもあります。

  • 3. 死体検案書の発行

    ここが重要なポイントです。通常、病院で亡くなると「死亡診断書」が発行されますが、警察扱いの場合、医師(監察医など)が発行するのは「死体検案書(したいけんあんしょ)」となります。 この書類は、火葬許可証の申請や、後の保険金請求などで必ず必要になる重要書類です。
    【注意点】 死体検案書の発行には費用がかかります。地域や医師によりますが、数万円〜10万円程度かかることもあり、その場で現金を求められるケースもあるため、ある程度の現金を用意しておく必要があります。

第4章:警察から葬儀へ〜「遺体引き取り」の真実

検視が終わり、「事件性なし」と判断されると、警察から「ご遺体を引き取ってください」と言われます。ここで多くのご遺族が直面するのが「遺体搬送」の問題です。

  • 警察署は遺体を預かってくれない

    警察署には霊安室のような設備がある場合もありますが、検視が終われば原則としてすぐに引き取らなければなりません。「明日まで置いておいてください」ということはできないのです。

  • 「葬儀社は決まっていますか?」という問い

    警察官から「お願いする葬儀社さんは決まっていますか?決まっていなければ紹介しましょうか?」と聞かれることがあります。 あるいは、「今すぐ搬送車を呼んでください」と急かされることもあります。
    ここで注意が必要です。 パニックの中、言われるがままに紹介された葬儀社や搬送業者に依頼した結果、「搬送費用が高額だった」「希望しない葬儀プランを強く勧められた」というトラブルが後を絶ちません。

  • 賢い選択をするために

    警察署に迎えに行く段階、あるいは警察署で待機している間に、ご自身で信頼できる葬儀社に連絡することを強くお勧めします。 村岡葬研葬儀社であれば、警察署へのお迎え(搬送)だけでも対応可能ですし、その後の葬儀についても落ち着いて相談ができます。 「警察署へ迎えに来てほしい」と一本お電話をいただければ、私たちがすぐに駆けつけます。

第5章:警察案件ならではの「葬儀の注意点」と「ケア」

警察が関与したご遺体の場合、通常の葬儀とは異なる配慮が必要になることがあります。

  • 1. ご遺体の処置(エンゼルケア・エンバーミング)

    死後時間が経過している場合や、解剖が行われた場合、ご遺体の状態が変化していることがあります。
    お化粧・着せ替え: 専門的な技術が必要になります。
    エンバーミング: 衛生保全処置を行うことで、生前の穏やかな表情に近づけ、感染症のリスクを防ぎ、ゆっくりとお別れの時間を作ることができます。 村岡葬研葬儀社では、ご遺族が「最後に顔を見てお別れしたい」という願いを叶えられるよう、最善の処置をご提案します。

  • 2. 日程の調整

    検視や解剖に時間がかかると、葬儀の日程が立てにくくなります。警察から「○日の○時頃に引き渡し可能」という連絡が入ってから、火葬場や式場の予約を確定させることになります。 この不確定なスケジュール調整も、経験豊富な私たちにお任せください。

  • 3. 周囲への伝え方

    「警察が来た」という事実は、ご近所などで噂になりやすいものです。 「家族葬で静かに行いたい」「死因についてはあまり触れられたくない」といったご希望があれば、訃報の出し方や、参列者への対応についてもアドバイスいたします。

第6章:もしもの時は、まず「村岡葬研葬儀社」へ

警察が関わる人の死は、ご家族にとって二重、三重の苦しみとなることがあります。 大切な人を失った悲しみ、警察への対応による緊張、そして周囲の目。 そんな極限状態の中で、複雑な葬儀の手配をすべて自分たちだけで行うのは困難です。
私たち「村岡葬研葬儀社」は、単に葬儀を行うだけでなく、警察署へのお迎えから、検案書の受け取りサポート、ご遺体のケア、そして心温まるお見送りまで、トータルでサポートいたします。

私たちが約束すること
迅速な対応: 警察署からの急な呼び出しにも対応いたします。まずはご連絡ください。
透明な費用: 不安な時だからこそ、費用は明確に提示し、ご納得いただいてから進めます。
心に寄り添うケア: 突然の別れに戸惑うご遺族のペースに合わせて、無理のないプランをご提案します。

「警察から連絡が来た」。 その時は、慌てずに、まずは村岡葬研葬儀社にご相談ください。あなたが一人で抱え込まないよう、私たちがすぐに駆けつけ、最後のお別れまでしっかりと支えます。


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